中国古代名剣 その13

 「莫耶」を得た闔閭に、魯の使者の李孫氏が訪れる。 闔閭は掌剣大夫に「莫耶」を持って来させ、これを李孫氏に献上した。季孫氏は剣を抜くと、剣の刃に欠けたところがあり、大きさは黍や米の粒ぐらいであった。季孫氏が感嘆して言う、「なんと素晴らしい剣でしょう。中華の鍛冶屋といえどもこれ以上のものはできないでしょう。しかし、この剣から運命を見ますと、呉は覇者となりますが、そこで欠点があると滅びることになります。私は名剣を好みますが、この剣をいただくことはできません」。 季孫氏は受け取らずに呉を後にした。「呉越春秋」

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