中国古代名剣 その14
干将・莫耶のふた振りの剣についての、後日談もあります。
干将は、王に殺されると思い<莫耶>だけを献上します。身ごもっている莫耶に<干将>のありかを告げ、殺されてしまいます。 干将と莫耶の子供で<赤>と名付けられた子供は成長すると、父親の干将が王に殺されたことを知り、仇討ちを思います。 知り合った旅人に相談すると、旅人は<赤>の首が必要だと言い、<赤>は自刎し首を旅人に預けます。旅人は王に会い、この首を湯で煮ることを述べ、王が煮加減を見るときに首を刎ね、旅人も自分の首を刎ね、仇討ちを実らせます。「捜神記」
この伝説をもとに、日本では「今昔物語集」や「太平記」に取り上げられているようです。
