呉越興亡 その7
この回から、有名な美女<西施(せいし)>の名前が登場します。
范蠡(はんれい)が越王勾践(こうせん)に言う。<西湖のほとりに、呉の国から来た諜者(スパイ)を買収してございます。その者の近くに一人の女を置いてあります。その者が呉王夫差(ふさ)にその女を献じるはずです。><その女とは?><絶世の美女でございます。私の手元において、呉王夫差の喜びそうな女に育て上げました。> 范蠡(はんれい)の手によって、呉王夫差の喜びそうな女に育てあげられた女。名は西施(せいし)という。
越の国に潜入させていた諜者が、すばらしい美少女を連れて戻ってきた。 呉王夫差は、その少女を愛した。彼は西施に夢中になった。「小説十八史略」
