形意拳 その1
形意拳の技法は、外見上において他派の拳法にくらべると、きわめて素朴で単純に見えるが、正しく練功をつんだ人には恐るべき内力を秘め、容易に敵を殺傷してしまう威力を発揮できる。
また一見して単純で簡単に見える基本姿勢は、学んでみるときわめて習得が困難なものであり、正しい基本姿勢を会得するまでには、かなりの日時を要するものである。
形意拳の技法には跟歩(こんぽ)といって、前進時に前足へ後ろ足を引き寄せる、独特の歩法を用いるのが特徴であるが、、この歩法は推進力を発揮させるためのものである。「中国武術史・松田隆智」
