天下五剣<鬼丸国綱>

(四) <鬼丸国綱(おにまるくにつな)> 皇室御物、宮内庁所蔵

 13世紀(鎌倉時代中期)、粟田口国綱が作った刀。刃長78,2cm、反り3,2cm。 <鬼丸>の名の由来は「太平記」にある。毎夜夢の中に現れる小鬼に苦しめられていた北条時政が、夢の中で、太刀国綱と名乗る老翁に「妖怪を退治したければ、自分の錆を拭い去ってくれ」といわれた。 早速国綱を手入れしたところ、立てかけておいた太刀が倒れ、鬼の形の火鉢の飾りを真っ二つに切った。 以降、夢に小鬼は現れなくなったため、この太刀を<鬼丸>と命名したとされる。 「伝説の武器、防具、刀剣」 西東社

 尚、天下五剣のうち鬼丸国綱だけは皇室の御物であるために、国宝及び重要文化財としての文化財指定を受けていない。

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