天下五剣<数珠丸恒次>
(五) <数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)> 重要文化財、本興寺所蔵
13世紀(鎌倉時代中期)、青江恒次が作った刀。刃長81,1cm、反り3cm。 日蓮宗の開祖である日蓮上人が、身延山へ入山する際、信者から贈られたもの。これに数珠を掛け、破邪顕正の太刀として使っていたことから「数珠丸」の名前がついたとされる。
日蓮上人の没後、ほかの遺品とともに身延山久遠寺に保管されていたが、享保年間に行方不明となった。 大正八年に、兵庫県尼崎在住の刀剣鑑定家、杉原祥造により再発見される。杉原は久遠寺に返納しようとしたが交渉がまとまらず、近所の本興寺に寄進され現在に至る。 「伝説の武器、防具、刀剣」 西東社
