『十八史略』

 中国で最も有名な歴史記録書は、前漢時代に司馬遷が専著した『「史記』です。中国だけではなく世界的に有名な歴史記録書と言われています。 歴史記録ですから、事実に基づき記録されていると言えます。 

 その『史記』以降、書き続けられた歴史書を正史と言い、宋の時代までに十七種の史書が編纂されたと言われています。 宋の時代の曾先之は、この十七種の正史に宗史を加え編纂しています。 この編纂書を『十八史略』と言います。

 『十八史略』は曾先之が専著したものではなく、編纂したものなので価値はなく、中国ではそれほど重要視されていないそうです。 しかし日本では明治維新後、東洋史のテキストとして用いられ、知識や漢文の学力養成に求められ、中国の古典の位置を占めています。

 『十八史略』からみる歴史においては、さまざまな人間模様や、権力の衰退、時代の興亡など、学び得る記述が多くあります。 今回のシリーズは『十八史略』の冒頭に書かれている神話です。 

 

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