青田刈り(あおたがり)

 「売り手市場の就職戦線に企業の青田刈りしきり」などの見出しが、新聞紙面に踊る時代もあった。優秀な人材確保のために、企業が定められた採用試験期間より前に、学生、生徒の卒業後の採用を約束してしまうことである。

 もとの意味は、文字通り青々としたまだ熟さない稲を刈り取ることであり、合戦時の作戦「刈り働き」。敵を食糧不足に陥らせるために敵領に兵を送り込み、まだ実っていない稲や麦を刈り取ってしまうのである。

 稲の成熟する前に、あらかじめ収穫を見積もって産米を買い入れることを「青田買い」という。

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