呉式太極拳は、満族の人であった全佑（ぜんゆう）とその息子呉鑒泉（かんせん）が楊式太極拳を基礎に編み出し形式化したものである。　特徴は楊式よりも動きは小さいが柔らかくきめこまやか、緊密な中にもゆっくりと穏やかな弧形を描い […]

　楊式太極拳は楊露禅（ようろぜん）が創始し、発展していったものである。　時が移り、楊澄甫（ようちょうほ）によって型が完成された。　現在それは全国的に最も広範に広まった。弧線を描く円運動は動きが比較的大きい。　「太極拳の真 […]

　河南省温県の農村が源流で各派太極拳の中では最も古い歴史を有し、1928年以後北京に伝わった。　その特徴は昔の太極拳の発勁（はっけい）動作を留めて剛中柔有り、動作に快、慢が入り混ざり、螺旋形（らせんけい）のねじりを伴った […]

　陶に移った范蠡（はんれい）は、陶朱（とうしゅ）と名乗った。范蠡（はんれい）は陶においても、また事業に成功した。利益は一割と定めて暴利を貪らず、貧窮者に手厚い保護を与える彼を、人々は＜陶朱公＞と呼んで、尊敬した。 　「魯 […]

　斉の宮廷は、富豪の鴟夷子皮（しいしひ）がかつて越の名将軍・范蠡（はんれい）であったことをようやく知り、宰相として迎えようとした。　しかし范蠡（はんれい）は辞退した。斉公の招きを辞退した以上、斉に落ち着くわけにはいかない […]

　斉では美しい模様の織物を産する。絹布や魚貝類、塩なども豊富で安い。これを中原諸国に運べば、高く売れるのだ。干し鮑は珍味としてもてはやされ、岩塩しか産しない奥地では、雪のように白くて味の良い海塩は貴重品なのである。 　そ […]

　范蠡（はんれい）は海路を経て斉（せい）の国に入ります。　斉では鴟夷子皮（しいしひ）と名前を変えました。鴟夷（しい）とは馬の皮袋のことです。伍子胥（ごししょ）の屍はこの袋に入れられて揚子江に捨てられました。伍子胥（ごしし […]

　越王勾践（こうせん）のもとには、軍略の才の范蠡（はんれい）、内政の才の文種（ぶんしょう）がいた。二人の間には信頼関係があった。 　范蠡（はんれい）は、　越王勾践（こうせん）を、苦労はともにできても、成功の美酒はともに飲 […]

　「越既に呉を滅ぼす。范蠡（はんれい）之を去る。大夫種（しょう）に書を遺りて曰く・史記」 　＜飛鳥尽きて良弓は蔵われ、狡兎死して走狗烹らる、といわれる。越王勾践（こうせん）は長頸烏喙（ちょうけいうかい）である。この相は患 […]

　呉に敗れた越王勾践（こうせん）とその名臣范蠡（はんれい）は、「十年生聚（せいしゅう）し、十年教訓す」。十年の間兵力を培養して、十年これを教育し、訓練した。 　「周の元王の四年、越、呉を伐つ。呉三たび戦いて三たび北（に） […]