１６、右弓歩撩＜海底撈（すくう）月＞：　海に映る月をすくいあげようとする動作。（この「海底撈月」という四字熟語の意味には、「むだ骨を折るだけで全然見込みがない」というたとえもある。） 要点：右弓歩は歩型を指す。両足の横幅 […]

１５、左虚歩撩＜小魁星勢＞：　片足立ちの魁星を、道教では文運の神と崇めており、昔、科挙の受験者に信奉されたという。　奎と魁の中国音は同じで、二十八宿の奎星が文運を司るともいわれる。　魁星を小さくした動作。 要点：　虚歩は […]

１４、跳歩平刺＜野馬跳澗＞：　野馬が勢いをつけて谷川を飛び越えていく様子。 要点：　跳歩は歩法で、提膝していた右足を踵から着けて、左足を前に一歩踏み出す。同時に右足を左足に引き寄せる。つま先は地に着けない。　平刺は剣法で […]

１３、提膝捧剣＜虎抱頭＞：　虎が頭を抱え、獲物に飛びかかろうと身を躍らせる様子。 要点：　提膝は歩法で、左足を前に踵から着地し、右膝を前に上げて独立する。右足つま先は下を向く。　捧剣は剣法で、剣指を外旋しながら掌に変え前 […]

１２、縮身斜帯＜獅子揺頭＞：　右から左、左から右へと、獅子が頭を振りながら身を縮める様子。 要点：　縮身（収剣・収脚）は身型で、開（開合の開）していた剣指、剣を身体に、また、退歩した足にもう一方の足を引き寄せた型。　斜帯 […]

１１、転身斜帯＜風巻荷葉＞：　荷葉（ハスの葉）を巻くような風の様子。 要点：　転身は身法で、東より30度北方向を向いていた身体を、西より北方向30度方向へ、240度転身させる。　斜帯は剣法で、体の前から右腰前に、掌心を下 […]

10、左弓歩刺＜青竜出水＞：　青竜が口から水を吐き出す様子。 要点：　左弓歩は歩型で、左足は東から北より30度方向へ出し、右足は自然に伸ばし弓歩の型になる。　刺は剣法で、平剣で、右手掌心を上にし、右腰より腕を伸ばす。　力 […]

９、虚歩下截＜烏竜擺尾＞：　黒竜が、体を左右に大きく振り動く様子。 要点：　虚歩は歩型で、上げていた左足を一歩左後ろに着地させ、右足を半歩引き寄せ脚先を着ける。脚先は東より30度北方向。　下截は剣法で、剣首は体と一緒に左 […]

８、独立上刺＜宿鳥投林＞：　鳥が林の住処に飛び込んでいく様子。 要点：　独立は身型で、虚歩だった右足踵を東に向け一歩前に出し、右足を軸に左膝を上げる。　上刺は剣法で、手首（掌心上）は腹前から胸前まで伸ばすように、剣先を力 […]

７、退歩回抽＜懐中抱月＞：　剣を月に見立て懐に抱くような姿。 要点：　退歩は歩法で、左足つま先は大きめの歩幅で後ろに下げて踵を着ける。　回抽は剣法で、手首を翻し立剣で上に提げ、続いて胸前まで引き戻すように滑らかに斬る。　 […]