世界文化遺産「中江の島」
日本国内にあるだろう世界遺産の事は殆ど知らない、スミマセン。 行月大橋を渡る手前から小さな島が見えてきた。橋を渡ると右横に島がハッキリ見える。何故に世界文化遺産かと言うと、日本の禁教時代にこの島で外国人宣教師はじめ潜伏キリシタンが大勢処刑されたそう。処刑場所はこの島以外にも多くあるようです。遠藤周作の小説「沈黙」それをアメリカ映画「サイレンス」で、キリシタンと宣教師の苦しみを知ることが出来ます。
生月島博物館に向かう。1階には江戸時代にこの生月島で日本最大の鯨漁がおこなわれていたと、資料などがダイナミックに展示されていた。ちょっと恐かった。2階はかくれキリシタンの展示コーナー。世界文化遺産の認定名称は「長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連」。このコーナーは「かくれキリシタン」。かくれと潜伏の違いは? 禁教時代に、表向きは神棚や仏壇を座敷に備え、納戸に聖画や十字架など飾り密かに信仰し、現在も信仰スタイルを伝承しているのが、かくれキリシタン。明治時代に禁教が解かれ、カトリックに復帰し教会で堂々と祈りを捧げる人たちは潜伏キリシタン。 この上陸不可の「中江の島」で、聖水のお水取りをするのはかくれキリシタン。
キリシタンを見つける方法として使われた「踏み絵」、「踏み板」。たくさん使われた踏み絵は絵が薄れていた。 観覧後、言われぬ深い悲しみと、初めて知った禁教時代の苦しみが私の心に直に伝わったのかな? とても疲れを感じた。 生月島大橋の下にある公園に行きベンチに座った。バスに乗る前に買った大判焼を頬張る。ホッとできたと思ったら、おじいさんが歩いてきて、<お姉さんどこから来たの?><東京から、今博物館を見てきました><ここはかくれキリシタンの島だよ、私の妻もそう。私は子どもの頃洗礼されたよ>。凄い話! <平戸まで送っていくよ>。 乗らなかったけれど優しいおじいさん、貴重な話を有難う!
白あん、あずき、カスタードクリームの3個(笑)。