海寇・海賊
長崎の平戸が日本で最初の国際貿易都市で、莫大な利益を手に入れたのは、平戸藩主松浦氏。正当な貿易もあったかもしれないが、密貿易、海賊による略奪などの品は、高額な値をつけ取り引きされたらしい。
平戸で生まれた「国性爺」・鄭成功。父は中国人、母は日本人。私が読んだ小説「海神の子」では、鄭成功の母・マツの姿をカッコイイと思った。鄭成功の銅像。
高速バス乗り場の近くの漁師さん運営の食堂に入る。店主に〈お姉さん、どっから来たの?〉〈東京から、王直の痕跡を知りたくて来ました。〉〈王直、誰?〉〈海賊の親分〉〈ああ、この辺の先祖は皆海賊だよ。今でもそれぞれ、何家、何家って残っているよ〉。ああやっぱり、「水軍・松浦党」の初めは、小さな海賊組の寄せ集まりだったんだ。このような話が聞けて嬉しかった。〈俺は生月島もんだよ。相撲力士の生月島を応援してくれ。気をつけて帰れよな。また来な〉。店主の話は面白かった😀
倭寇を成敗した武将戚継光は「拳経」の中の動作を軍隊に用いた。王直はじめ大倭寇は壊滅した。その後、日本は禁教によって貿易の場が長崎出島に移り平戸はさびれた。 この度の私の長崎行で、「戚継光と倭寇」のシリーズを締め括ります。オシマイ😀。