甩手(シュアイショウ)
太極拳の稽古では、動作を見ながら真似て動くのが習い事のはじまり。 戦争で亡くなった有名な山本五十六元帥は、学びの場での指導者の大事なこととして、<やってみせ、言って聞かせて させてみて、、、、>、という金言を残していらっしゃる。 まあ私も出来る範囲で実行はしているつもり。
しかし最近、生徒さん達がいろんな発言や質問をして私を驚かせ、喜ばせる。<先生、32式剣、42式剣の名称を日本語読みにプリントしてくれませんか?>。驚いたけど嬉しい。早速32式剣の套路名称を日本語読みに書きプリントして配った。42式剣は時間が無くてまだ出来上がっていない。
<先生はよくシュアイショウと言っていますが、検索してもシュアイショウなるものはありません。スワイショウならたくさんあるのですが>。ドキ!っとしました。ネットで検索したことがなかったので知らなかったし、私は間違って教えていた? 慌てて私も検索したら、シュアイショウは無くて、スワイショウとカタカナで書かれているものばかりでした。どこでこんな言い方になったのかな?
中国語の漢字では”甩手”と書き、読みは”shuai shou”です。日本語には無い漢字ですし、中国語の読みで”h”の含まれている単語は、巻き舌にして発声します。聞きようによっては”shuai”がスワイに聞こえ、” shou”はショウ。 日本ではスワイショウとして定着していくのかな? 中国武術の徒手空拳(としゅくうけん)が沖縄に入り、唐手(トウテ)から空手(カラテ)として定着していくように。