偕楽(かいらく)
岡山県の後楽園、石川県の兼六園、茨城県の偕楽園を、日本の三名園と言うんだそう。岡山県にも、石川県にも行ったことがないけれど、茨城県の水戸市には住んだことがある。
ずいぶん前に、転勤で東京から水戸に移った。 住まいは水戸市にある偕楽園に近く、よく庭園を散策していた。住まいからは千波湖も見えていた。
偕楽園の偕楽の名称の由来は、中国の古典「孟子」のことば。「民と偕(とも)に楽しむ、故に能(よ)く楽しむなり」。 楽しみを独占せず、民とともに楽しむ。そうであればこそ、人生もまたよく楽しむことができるのである。『中国古典名言事典・諸橋徹次』
水戸には二年ほどいて、身内のお葬式2回、入院2回と落ち着かない生活だったけれど、やさしい社員たちが、お米、お野菜、お魚など、届けてくれたり、遊びに連れて行ってくれたり、偕楽を実感していたっけ。