平野政吉美術館。

子供の頃から親しんでいた平野美術館は、資産家の平野政吉が画家のレオナール・フジタの意向を取り入れて建築した美術館。出来上がった姿はフジタ画伯が教会風のイメージを取り入れたものだった。我が流派のいけばな展もここで開催していた

政吉はこの美術館の壁を埋め尽くすほどの絵をフジタ画伯に要望し、描かれた『秋田の行事』は四季の風物を描き、世界一の大きい絵となった。見る場所の位置によって、春、夏、秋、冬が見られ、上からは全体像が見られ、世界的に有名な人の絵を身近に感じていた。

美術館も古くなって、平野政吉コレクション・秋田県立美術館として数年前に新築された。向かいの平野政吉美術館が見られるように、二階の喫茶室は目の前に水のバルコニーがあってお堀と繋がっているように設計されていた。設計家は安藤忠雄氏。

二階に展示されていた『秋田の行事』は春、夏、秋、冬が平たい壁に貼り付けられていてガッカリし、さらに小さい絵にも見えて、希少価値が減ったように思えた。

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