朝三暮四
最近、猿がエサの少なくなったことに不満でストライキを起こしているというニュースがあった。今までに聞いたことのないニュース。何だろう?と思った。
その時浮かんだのは、どういうわけか「朝三暮四」という言葉。中国の古典の『荘子』にある言葉。猿使いの親方が猿に、「これからは、エサのトチノの実を朝食に3粒、夕食に4粒にしよう」と言ったら猿が皆怒った。「それなら朝に4粒、夕に3粒にしよう」と言ったら、猿は皆喜んだという。実態は変わらないのに、目先の欲に一喜一憂するという寓話。
ニュースをよく見るとどうもそうではなく、増えすぎている猿を減らすための苦肉の策という。えさが減ると猿は山に行き暮らす。自然に近い環境では猿たちの勢力争いが起き、強い猿の派閥は生き残り弱いと消滅し、猿の数が減るという。
山に住んでいた猿が人家に近づき畑を荒らす被害を防ごうとして、猿山をつくったということもあったはず。猿がいなくなったら来場者が減って収益に影響が出始めているらしい。