サキホコレ
秋田から新米が届いた。昨年、お米の新しい品種に名前を付けるということで募集したくさんの応募の中から選ばれた名前が「サキホコレ」に決まったということは聞いていた。なんだかパンダの赤ちゃんの名前を募集するみたいじゃん、なんて思っていた。有名な「あきたこまち」に続いて「サキホコレ」。いい名前ね。
先月、新幹線に乗っていて「サキホコレ」の販売の広告を見た。<でも希少だから手には入らないでしょうね>なんて息子夫婦と話してそのまま忘れていたら、妹が<お姉さん、2㎏の小さい袋だけど新米「サキホコレ」を頂いたの、おすそ分けするね>だって。
袋には、「米どころ秋田の傑作「サキホコレ」。12万株の中から最後に選ばれたひと株。ふっくらとした粒立ちと噛むほどに広がる甘い風味が特徴の、日本人の遺伝子に直接響くような、王道を極めたうまさです。秋田の地方に満ちたこの米とともに、日本の食卓に幸せが咲き誇りますように」と書かれていた。凄い宣伝文句!
早速炊いた。色が白く透き通っている。少し小粒。米粒の真ん中に歯ごたえを感じる。香りよりも、噛むほどに甘い風味の旨さを感じた。うん!宣伝どおり! 日本人の遺伝子との関りはわからないけれど、「サキホコレ」におかずはお新香、醤油の味付けの総菜が絶対に合う。しかしご飯におかずの味を付けてはならない、ご飯が立派な主食だと思った。日本人の遺伝子とはこのことか? だから、中国に行ってお茶碗のご飯の上におかずを載せて食べることを知った時にカルチャーショックを受けたんだ。