いよいよ手術
<木曜日の午後、手術は一番目の1時から始めます。その前に11時から薬の点眼や点滴をします>と言われた。2時間も処置室で過ごす。隣の部屋から小さな子供がどのような処置をされているかわからないけど、ずーっと泣き続けている。そのうち痛いよー!と言いながら鳴き声が大きくなっていく。ああー可哀想だなーと思いつつ、私の心臓の鼓動が早くなっていく。
<さー手術室へ行きましょう!>と看護師さん。新しい病院だから気持ち良いけど、エレベーターに乗って手術室フロアに着くと、海外テレビのドクター番組のような各手術室の配置と機械が目に入って来る。どんどん緊張していき体が固まってしまう。
手術室には先生が待っていた。<はい、ここに座って!麻酔をするけど痛いときは痛いと言って!血圧は?><155です!>と看護師さん。平常よりずっと高い。<先生、私は図体が大きいけど肝っ玉は小さくて怖いです>と言った。手術開始。なんか音の大きい機会は時折英語を話す。ますます怖くなり体がのけぞる感じ。<正面を見て!><正面ってどこですか?><ピンク色の点が三つあるでしょ、そこを見ていなさい!>。最初から言ってよー、、、。
10分位かな?<はい!終了!>。右目は眼帯で見えないのはわかるけど、左目も見えない。<車椅子に座ってください。病室までお連れします>と看護師さん。<何にも見えませんけど、先生!いらっしゃいます?>と私、<いらっしゃいますよ>と看護師さん。<先生有難うございました!>と大きな声で言って退出。車椅子を押す助手の方が、<先生は手術が早くって、僕らとても慌てます。今日は4人ですけど、10人もいる時は大変です>だって。