宵の明星

　10月、11月、やれ試合参加の練習、やれ菊花まつりの練習と、生徒さん達と一緒に夢中で取り組んでいた。　気がつけば目の前にある事に、ただひたすら打ち込んでいた。

　それが原因かどうか？　ただっぴろい景色を見たくなっきた。見渡せばマンション群と家々、こんなに人が住んでいるんだ、人もいない所は？って、空を見る。　青空に白い雲、良いなー！

　夜、駅を降りて我が家に向かって西の方向へ歩いて行く。　西空に、とても明るく光る星が目に入る。金星（きんせい）。　先日ニュースで、一番大きく見える時ですと言っていたような。

　金星が西空に見える時は、別名”宵（よい）の明星”　と言い、東の空に見える時を、別名”明けの明星”って言うんだって。来月中ごろは、金星が東に見えるという。　平幕力士が横綱に勝てば、金星（きんせい）ではなくて、金星（きんぼし）って言うんだって。