憤を発する
今日の授業で取り上げる練習内容が先週と同じでも、生徒の取り組み方に先週とは違う変化が表れるので、毎回指導法も変わる。
初めて取り組む動作に生徒は不慣れで緊張もするけれど、2回目となれば少し緊張が薄れ、動作にも慣れが出る。この時に注意をしなければ、間違った動作が身に付いてしまう。
この間違った動作を長年身につけてしまった人への指導は難しい。本人は出来ていると思っているので、注意の指示を全面的に受け入れてくれない。したがって、私の口調は厳しく繰り返し指示することになる。
これに対して憤を発し、動作に取り組む生徒の姿を久々に見た。発憤とは人間の動力で、動力がなければ動かない。発憤をして動いている太極拳に強いエネルギーを見た。嬉しかった。