黄鶴楼
中国・武漢市内の観光の見どころとしては、有名な「黄鶴楼」がある。名前も場所も知らないけれど、この建築なら何かで見たことがあるという人はたくさんいるんじゃないかなー。
市内の小高い山の上に黄色い色をして屋根の庇が上を向く5層の建築はとても目立つ。坂をカートに乗って行けたので楽だったけれど、大勢の観光客の中を5階まで登って長江を見るには、ちとしんどい。登り階段と下り階段があるけれど、守ってない人が大勢いるのでやっかい。でも5階まで行って長江を見る価値はあるかも。
昔、この地の旅籠へみすぼらしい老人が来て何日も泊まって酒を飲んで、帰る時に金がないと言うと店の主人は承諾してくれた。老人は店の壁に黄色い鶴の絵を書いて去った。その後、店に客が来ると壁の鶴が歌い踊るので店がとても繁盛し、主人は老人のために楼を建てたという伝えがあるらしい。
唐の時代の有名な詩人・李白もこの黄鶴楼に登って、友人が眼下の長江(揚子江)を船で行く姿を詩っている。この「黄鶴楼」は何度も火災などで消失し、現在の建物はコンクリート製。想いを馳せようとしても、観光客の騒がしさに呑み込まれてしまう。