エゲル・”エゲル・ピカブェール(雄牛の血)
試飲をしたワイン”雄牛の血”は名前とは違って軽い感じだった。スーパーでもよく見かける牛のキャラを瓶に着けて売っているスペインのワインの方が”雄牛の血”のイメージかな? それらよりは、かえって名もない地元エゲルのワインの赤も白も美味しく思えた。
何故?雄牛の血という名前が付いたかというと、1500年頃にオスマントルコ軍が襲ってきたとき、エゲルの城主が2,000人程の兵士にワインを飲ませ意気を高揚させていた。この光景を見たトルコ軍は、血のような赤い飲み物を飲んでいる兵士に怖気を覚え逃げ去ったということから付いた名前とガイドさんのお話。
じゃー”美女の谷”の由来は?<何も根拠がありません>とガイドさん。<思うに、ワインを飲んで酔っ払った男たちの目には、女性がすべて美人に見えたのではないか、あるいはワインを飲みたい旦那がいつも奥さんにお世辞を言っていたとか>と、おっしゃいました。
ここのエゲルのワインはとても安くって、”雄牛の血”1本と、白2本、赤3本を買っても一万円もしなかった。ここの町の人たちは5リットル入りのポリタンクを持って買いに来ている。1,000円もしないそうだ。良いなー! この小さな町のエゲルにもう一度行ってみたい。