「火鍋」
重慶の有名な食べ物は「火鍋」。食べ方は日本の”しゃぶしゃぶ”に似ているが、鍋に入れる食材が半端じゃない。食べられるものなら何でも良いって感じ。北京でも食べられるけれど鍋に入れる食材が豊富ではない。本場物は違う 。
重慶に着いた日の夜、美味しいと言われる店へ案内された。広いお店にはすでにお客がいっぱいで賑やか。個室に案内され、親戚の人もいらっしゃって10名ほどで円卓を囲む。真ん中には大きなお鍋が埋め込まれていて、チョー辛いスープと辛くないスープに仕切られている。鍋の周りには肉、野菜、魚など並んでいる。
中国では医食同源を大事にしていて、自分の体の悪いところを治そうとするなら、同じものを食べる。内臓が悪ければ内臓、頭が悪ければ脳みそ。どこまで本当かわからないけれど。初めて火鍋を食べた時は胃腸がちょっと弱かった時で、胃や腸を食べさせられた。数日後何だか胃の具合が良いと感じていた。それ以来内臓を食べられるようになったし、美味しいと思うようになった。
次から次からとお皿が出てくる。胃も腸も出てきた。冗談かと思っていた脳みそが食卓に出てきた。豚の脳みそだと言う。チョー辛スープに入れて茹でる。<美味しいから食べてみて!私も好きよ>とKちゃんに言われて、皿に載っているチョー辛調味料と一緒に食べたのだ。 何に似ている? 魚のタラの白子のような歯ざわり。白子は好きではない!