ジェノバの思い出

ジェノバは30年前に訪れていた。ローマからスタートしてジェノバまで、当時は高速道路が少ないので北へ向かってジグザグの旅行だった。今はそんな旅行は無くて、都市から都市へと高速道路を使いアッという間に目的地へ着く

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30年前のジェノバは大洪水の後で、街は災害の名残の土砂や破壊された道路にビックリしたことを覚えている。今回のジェノバはキレイになっていて、旧市街にある急な狭い坂道などもアートなどで飾られていた。ジェノバ生まれのアメリカ大陸発見者コロンブスの像のある広場も、以前の暗いイメージはなく明るい感じになっていた。

貴族などが住んでいたと言われる旧市街の邸宅地は、ジェノバの銀座通りでオシャレな感じ。古い邸宅の一つは現在市庁舎になっており、自由に中へ入れる。入った途端、目の前の階段でカップルが写真を撮っている。<あれ?花嫁さんがいないね。もしかして同性婚のカップル?>。

現地ガイドさんは観光開始時間に30分も遅れてきた。優しい運転手さんはバスを動かし、車窓観光をしてくれた。ガイドさんは観光終了後、申し訳なさそうに、<船に戻る前によろしければ埠頭にあるスーパーをご案内したい、帰りは船に向かって歩いてください。けっして高架道路を渡らずに>。その言葉に乗った8名は心ウキウキと出かけた。大変なことになるなんて思っていない。

 

 

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