香りの町グラース
世界一の香水の町グラース。この町の人たちはほとんどが香水の仕事にたずさわっているという。オレンジ、ジャスミン、バラの花など一年中栽培し、それらを原料にして香水を作る工場も数多くあるらしい。そのせいか、町の空気に良い香りが染みている
。
道路沿いの家の生け垣はブーゲンビリアの花でうまっていたり、夾竹桃の花の色は日本で見かけないきれいな色。道端のジンジャーの白い花。花の町でもあるんだ。ずーと前から来たかった町。周りにはたくさんの高校生がたむろしている。課外授業なのかな?
香水を作り販売している店に案内された。店の中に入るとふくよかな香りに心躍ってしまう。香水はいつから好きになったのだろう。ずーっと昔、オートクチュールのデザイン誌でクリスチャンディオールという名前を知った。彼の洋服は素敵だったけれど庶民相手のものではない。その後、クリスチャンディオールの香水に出会った。買ってみた。好きな香りだった。
ガイドさんが、<この香水は故グレース王妃もご愛用されたものだそうです。嗅いで見てください>。ん!好きな香り。そういえば、故グレース王妃はクリスチャンディオールのスーツがお気に入りだったと聞いている。 香水を持って精算所に行くと高校生たちが並んでいる。手には小さな小瓶や石鹸。香水はフランスの文化なんだと思った。