金農（kanano)高校の快挙

甲子園高校野球第100回記念大会に相応しい決勝戦だった。勝敗だけで見たら優勝校の大阪桐蔭に大差で負けたけれど、金農高校はマスコミはじめ野球フアンを魅了した。チームが帰郷した昨日の秋田空港では、1400人ほどの県民が出迎えたと言う。

地元出身者だけの野球チーム。県立高校。しかも農業高校。優勝を目標とするために、他県から野球部に入部してもらう。私立特有の自由な運営で、過去に優勝したチームの多くは私立高校。さらに控えの投手など万端の構え。エリート軍団に対して金農高校を雑草軍団と評する。

県立農業高校が決勝戦に挑んだことに対して、”平成最後の百姓一揆”と評したり、甲子園から持ち帰る土に対して、秋田の人気者「超人ネイガー」は、”土は持ち帰るものではない、耕すものだ”と言ったり、楽しい。今までホームランを打ったことのない選手が逆転ホームランを打った翌日、本人の世話をしている豚が、9匹の子豚を生んだそう。本人は＜子豚にメンバーの名前をつけて育てる＞って。楽しい。

時代は発展し、第3次産業をも超えて科学の時代。人間本来の第1次産業の物を作り育てる、自然と触れ合いながら成長している金農ナイン。みんなにバランスを気づかせた彼らが人気者になった理由かな？