フグヒレ酒
暦の上では立春でも、ウキウキ気分にはなれないな。2月7日までの自粛が、3が7日まで延長になったんだものね。まだ不要不急の外出を我慢をしなければいけないんだもの。でも不要不急の定義って何だろう? 一月の母の法要が延期している。私にとっては重要なんだけれど。
巣ごもり生活での楽しみは、私にとって食事だけ。冷凍庫をあさっていたら、フグヒレが出てきた。懐かしい―。理事長の好きなヒレ酒を作ってみようと思った。 先ずはヒレを炙る。
辛口日本酒を熱燗にする。日本酒はそれほど好きではないが、なじみのある秋田市に醸造所がある”高清水”を使う。
器に炙ったヒレを入れ、熱燗も入れる。酒の表面に火をつけてアルコールを飛ばし、ふたをする。フグヒレの香ばしい香りが酒に溶け込み、火をつけてアルコールを飛ばされた酒は、まろやかに変化する。 昔、料理屋さんで一緒に飲んだ人は、<お酒がもったいないから、火はつけない>って、言っていた。
最近、おでんに入れた丸ごとのジャガイモを美味しく感じ、必ず丸ごと入れるようになった。大きく切った大根とまるごとジャガイモと生卵を大きなお鍋に入れ、水とめんつゆで煮る。ゆで卵を作るのも省ける。柔らかくなったら汁は全部捨てる。あらたにおでん用の汁には、昆布でだしを取り、他の具と一緒に煮込むと味が染みて美味しい。ヒレ酒とふぐ刺しは付きものですが、おでんもなかなか合います。