感涙のサプライズ

翌朝、＜午後2時まで私はリモートワークをしてその後、街に行きましょう＞と、クリスチーヌさんが言うので、私は庭を散策していると、２頭のラマがやって来た。コワーイ！と思いながら、＜ボンジュール！ボンジュール！＞と声をかけるとジーっと見ている。裏手の方に回ったら、建物の中に女性がいてニッコリと微笑んだ。ブェロニクさんではない、誰？　あとで知った。フランスの大きなお屋敷では屋敷の一部を貸し出すそう。

午後2時過ぎに、車で街に出る。10分もしないで美術館の前に停めるが、閉館していた。＜ゴメンナサイ、今日は月曜日でした。この中には、星の王子様のコーナーがあるのですが＞。クリスチーヌさんは気にかけてくれていたんだ。その後おもちゃ屋さん、文具屋さんを巡り、星の王子様関連を探してくれたけどなかった。その後ローヌ川をクルーズで観光。降りたら、＜7時にレストランを予約してますが、ちょっと遠いのでこれから行きましょう！＞。　

市街地から離れ、丘を越えて牧歌的な風景を通る。あれ？この風景は覚えてる。太極拳交流でリヨンに来た時に何度も通った道。やはり着いたレストランは、太極拳交流最終日にDrスンや生徒さん達とパーテイをした高級レストラン。＜ええーっ？なぜ？ここ？　Drスンが来ているの？＞＜私は初めてです。Drスンは来ていません＞。＜どうしてDrスンに会えないの？＞。涙があふれてきた。＜昨夜私は、ヨウコさんをどこに案内しようか、ブェロニクさん達に相談したら、ここを案内されました＞。思い出いっぱいのレストラン。

今回の旅では感涙のサプライズのプレゼントを三つ頂いた。　二つめ、理事長の時にお弟子さんを連れて東京に駆けつけてくれたコニャルさん。その時、ただただニコニコと寡黙にして一緒に過ごしてくれていたお弟子さんを今回改めて紹介された。お礼を言いながら涙があふれた。三つめ、4，5年前かなー。お弟子さんで画家の方の家を理事長と2人で訪問したら、ピアニストのお嬢さんが演奏してくれた。理事長はブラボーと称賛していた。今回はプチコンサートが準備されていた。演奏中、理事長が傍にいた。泣く私を画家のお弟子さんが抱きしめてくれた。