四面楚歌

  「四面楚歌」と言いますと、<助けがなく、孤立すること><周囲が敵や反対者ばかり>という意味に使われます。 

 漢の覇権を争う<劉邦>は<項羽>を追い詰めます。 さらに心理作戦として、劉邦の軍兵に、項羽の楚兵のふるさとの民謡を歌わせます。周囲を囲む敵軍が楚の民謡を歌います。

 中国の北の民謡は叙事的で簡潔、南の民謡は抒情的で纏綿。 南の楚の民謡は哀調を帯びて、節回しも哀切で、ひきのばした語尾は、余韻をもってうちふるえ、人の心をうつ。「小説十八史略」

 <項羽>は楚人が降伏し、領土は占領されたと思い、自刎します。 三十一歳でした。

 

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