こんなところに日本人
リヨンの旅の前半4日間は太極拳交流、後半4日間は? 合気道八段のコニャルさんと合気道交流ではなく、ワインとグルメを楽しんだ。コニャルさんは世界中を駆け回っているが、イタリアから戻ってアメリカへ行くという間のちょうど休日で、楽しもうとお誘いを受けた 。
コニャルさんのお宅はリヨンから一時間ほど、お弟子さんが車で迎えに来てくれた。リヨンを含めたこの辺を、ローヌアルプ地方という。ローヌ川沿いはブドウ畑、遠くにアルプス山脈、気球の発祥地という風光明媚な場所。用意されたホテルはゴルフ場⛳付きリゾートホテル、今度で4度目。しかしここでゴルフをしたことは無い。
<夕食は我が家で自慢のワインを飲みましょう、6時に迎えに行きます>。少し早めにロビーに降りると、日本人らしいビジネスマンが6人ほどソファに腰かけている。そのうち一人が首をかしげながら、<コンニチワ!><コンニチワ!><日本人の方ですか?><ハイ、そうです><エッ?、こんなところで>と絶句している。私だってエッ?。<どちらから?><浅草で紳士靴を作っていて、皮を仕入れに来ました。お二人は?><これから、この近くの友人宅で夕食です>。
和やかに話しているところへ、コニャルさんが迎えに来た。コニャルさんもこんなところで日本人?ってビックリ。記念写真を撮った。翌日の朝、レストランで食事をしていると、若い男性から日本人の方ですか?と声をかけられたのでビックリ。<僕は商社マンで昨夜着いて、これからドイツに行きます。素敵なホテルでゴルフも出来ず残念です>。とても礼儀正しい青年で、<先に失礼します。どうぞお気をつけて>と、気遣いの言葉もかけてくれた。リゾート地に宿泊してもゆっくりできず飛び回っていた青年たちに幸あれ!