中国古代名剣
中国春秋時代の呉越の戦いは有名ですね。呉王の闔閭、越王勾践にまつわる話は面白いです。戦いには武器がつき物。王が欲しいのは名剣です。
<剣は巨蕨と呼ばれたものが名高い>と「千字文」に書かれています。 中国春秋時代の刀匠で<欧治子>という人が造った名剣で、越王が所持していた五張の宝剣の一つです。
剣には七つの星があり、五色の龍の模様が見えた。隣国ではそれを聞き知り、剣を見せてもらおうと、越王に駿馬三千頭を差し出したが見ることは叶わなかったという。欧治子がこの剣を造る時、雨師(雨の神)が水をまいて清め、雷師(雷の神)が拍子をとり、蛟龍(みずちと龍)が炉を捧げもち、天帝が炭を焚いたと書かれています。 「千字文・李注」