瑠璃もはりも照らせば光る
中国で瑠璃で作った茶壷を買った。茶店に一個だけの綺麗な緑色に目が吸い付けられ、店員さんの<瑠璃です>という言葉で買ってしまった。 瑠璃色にちなんで、瑠璃鳥、瑠璃蝶、瑠璃瓦などと言うが、<瑠璃 >と言われるものを見たのは初めてであった。 緑の透き通ったガラスの輝きである。 仏教の七宝の一つに<瑠璃>の他に<玻瓈(はり)>というものがあり、水晶のことを言うらしい。 <瑠璃>は緑色した水晶みたい。 ちなみに<金、銀、サンゴ、メノウ、オオシャコ貝>を加えて七宝という。 どおりで宝石を買うような感覚だった。
<瑠璃も玻瓈も照らせば光る>という諺があり、素質のあるものに光を当てれば輝いて分かるという意味がある。 小さい頃に<るりもはりも磨けば光る>と覚えていて、何でも磨けば光るんだと思っていたが、ちと違ってた。