心頭滅却すれば火もまた涼し

 <先生が顔に汗をかくのをあまり見ません>と、よく言われます。 ところが先日、<先生が汗をかくのを初めて見ました>と、言われました。 汗はよくかきます。冷や汗もね。

 じっとしていても汗が流れる最近の暑さには、少々バテ気味です。 北京の観光時に、目印になるだろうと思い、百尺竿頭の赤いスタッフジャンパーを着ました。 <先生!暑くないですか?>。 <心頭滅却すれば火もまた涼し!>

 はて?この言葉の由来は? 中国の臨済宗からきているようです。

 三伏(さんぷく)門を閉ざして一衲(いちのう)を披(き)る  兼ねて松竹の房廊(ぼうろう)を蔭ににする無し  安禅(あんぜん)必ずしも山水を須(もち)いず  心頭を滅却すれば火も亦(また)涼し

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