玉(ぎょく)の杯Ⅰ

 現在の北京国際空港は何度か改装、改築し、大きく変貌した。 初めて北京へ行った時、飛行機から降りて、歩いていった先にある空港ビルはうす暗く、国営の小さいみやげ店が一軒あるだけだった。

 市内では、ホテルもレストランもみやげ店も国営の外国人専用店を使用しなければならず、お金は外国人専用の貨幣を使った。 

 当時は日中国交回復したばかりであり、土産店には価値ある品がたくさん並べられ、美術館にいるようで楽しかった。私営というものは無くすべてが国営で、国の方針だったのかしら?どの店でも日本円が欲しく、一万円札で良い物を売ってくれた。

 帰国時、空港の小さなみやげ店に置いてあった玉で造られた薄くて小さい杯を5個買った。箱はなく新聞紙で包んでくれたっけ。 手もとにあるけれど本物の玉かな

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