中国古代名剣 その10
莫耶(ばくや)の剣を題材にした物語がたくさんあるといわれています。剣の誕生や後日談などのエピソードが小説になりやすいのでしょうね。
干将(かんしょう)は剣をつくるために、五山(崋山、首山、大室、泰山、東菜)から鉄鋼を採り、美しい石を四方から集めた。そして、天の運気、地の運気をうかがい、陰陽のバランスを同じくし、百神に臨み、天の運気を下ろしたが、鉄の精は溶けず、沈んだり流れたりしてしまった。何故か干将にはその理由がわからなかった。 心配した妻の莫耶が<貴方は素晴らしい剣を作るということで、王に依頼されたのに、三ヶ月経っても完成しませんが、いったいどうしたのですか?>。 干将<私にも何故か分からない> 「呉越春秋」