ムカデ
日中、マンションの植垣の剪定や芝刈りが行われた深夜、隣室で理事長がワッー!と言って、ドタドタ、バタバタと騒ぐので目が覚めた。 <ど、どうしたの?>
<今、腕を虫が這っていった!>と、立ち上がって上掛けをめくったり、敷布団を持ち上げたりと、動き回っている。 <アッ!いる!何か紙をちょうだい!> <紙?> <そこにいる!> <何が?>
<逃げ足が速い!そっちへ行った!> <えっー? ワッー!!> 見た! 体長8センチくらいの黒いムカデ。 きゃー!生まれて初めて見る。恐いー! 理事長は紙で捕まえた後、ベランダへ行って外へ放り投げた。 <死んだの?> <イヤ、生きたまま>。
殺さないで良かったのかな? ムカデは神様の使いとか、商売の神様とかいわれたり、戦国時代は武士達が縁起をかつぎ、甲冑や刀装具に使用したというムカデ。 何か良いことあるのかな?