マタハリ
べリーダンスのような衣装を身につけた女性の写真を表紙にした文庫本が、どっかにあるはず。 探してみるとありました。 「世紀の女スパイ・マタハり、森田保雄訳」
「パリの売春宿から宮廷の寝室へ ヌードダンサーからスキャンダルの女王へ 彼女は史上最大の悪名高きスパイとなった」(昭和46年12月30日三版発行)。 何で?この時期この本を買って読んでいたんだろう? 強烈な印象は、スパイとして処刑される、最後の場面だったのだろうか?
「かまええ、銃っ!」12丁のライフル銃が、さっといっせいにねらいをつけた。涙も見せず、おそれや悔恨のけぶりも示さず、マタハリは最後の命令をくだした。 「ありがとう、みなさん。どうぞ、任務を果たしてください。撃って!」
子供のときテレビで見て、強烈な印象を受けた洋画も、最後に外国兵を助けた罪で銃殺される女性だった。 終了後いつまでも泣いていたっけ。