世界最大地震<八百万の神>
小学生の私は、冬休み、夏休みになると、神徒だった祖父母のもとへ預けられた。住まいは山里の神社の参道脇にあり、さまざまなものに<しめ縄>がされてあった。
氏子である祖父母は、<八百万(やおよろず)の神様>という言葉を使い、<自然のあらゆるものに神様がいるから何でも大事にしなさい>と話し、よく手を合わす姿があった。 茅葺きにいる白い蛇は、家を守っている神様といわれた時はビビッたけれど。
この度の大震災で埋葬について考えた。埋葬とは土に返すこと。 人は死んで土になり、自然に帰り、神になる。 八百万(やおよろず)の神とはこのことか。 自然を大事にし、敬うということはこのことか。
科学の発達した文化の中で忙しい日々を過し、四季折々の変化にも気がつかないでいる。この度の大震災で、いろいろなことを考える。