稽古着

 <明日の朝、8時にロビーで待っています>とマルクさんに言われていた。 朝食を軽くすませロビーに下りると、マルクさんが稽古着を入れた大きな袋を持って待っていた

 15分ほどで道場へ。道場の玄関には各国の旗が飾られていた。 稽古着を入れた袋をもらって、更衣室へ行く。 どうやって身に着けるんだろう? 先ずはTシャツを着てー、ズボンを穿いてー、胴着を着てー、ひもはどうやって結ぶんだろうー

 その時、ハカマを穿いた小柄な女性がやって来た。だまって、ひもを結んでくれた。 優しさと厳しさの交じった表情。きっとこの方が先生だ。 <ありがとうございました!> ニコッ!

 礼をして道場へ入ると、先ほどの女性が手招きした。やはり先生だ! そばへ寄るといきなり、でんぐり返しをして、これをやりなさいとの身振り。 いきなりーか

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