サンジョセフのワイナリー
<そろそろ、約束の時間ですから、ワイナリーへ行きましょう>。車に乗って坂を下りて町へ戻り、教会の裏に停める。 石造りの家々の狭い路地を通って、門の開いている中へ入る。
まるで小さな倉庫のよう。数人の人が箱に詰めたワインを運んでる。ここがワイナリーだ!箱には、<サンジョセフ>と書かれている。 ここがサンジョセフ?知っているワインかな?
先ずは、テイスティング。 軽めの二種の白ワインとロゼワイン。次の白ワインは<お父さんの涙>。その次は<コート・デゥ・ビラージュ>の白と赤。 そして、味わい深い<420夜>、最後はコンテストで金メダルの<セリナエ>。
イタリアのワイン<キリストの涙>をナポリで飲んだことがある。<お父さんの涙>って何だか名前が似ているねって、つぶやくと、ワイナリーの女性店主がニコッと笑って、私を見る。 その意味はねって、話し始めた。