霊峰マッターホルン

 アルプスの山と聞くと、子供の時に見たマッターホルンの写真を思い浮かべる。マッターホルンを別名アルプスと思っていた。山の形も記憶に残りやすい。 7月初めて本物を見た。マッターホルンはツェルマットの町を見おろすようにあり、山の形は写真と同じだった。

 実物を見て畏怖と偉大さを感じた。ふもとで暮らし、いつもマッターホルンを仰ぎ見ていれば、人間は謙虚になれるのではないかと思った。 子供のころ親に<神様が人間を見ているから悪いことをしてはいけない>といつでもいわれた。小さな子供は家族愛の中でわがままに育つ。絶対的な他者を知り、方向性を自分でつくるには良い教えだった

 人間が悪いことをすればマッターホルンが怒ると伝えられていただろうか。地元の反対で登頂はしばらくできなかったと言う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

前の記事

ご縁

次の記事

霊峰マッターホルン