スイスの翁草(おきなぐさ)
スイスでのハイキングは十分楽しめた。 初めて見る花もあり、今では見ることが少ない懐かしい花もあった。
子供の頃、ひとりで楽しむ秘密の場所があった。 春、そこにはたくさんの翁草が咲いていた。 小さいけれど、触れると花も葉もふんわりしていて感触がやさしかった。 色も濃くビロードの布地のようで大好きだった。 黒百合って見たことはないけれど、これに似ている花かな?って 想いをめぐらしていたっけ。
スイスで出あった翁草(夏炉冬扇に掲載中)からは、翁草という命名の連想ができた。 色は淡く、葉はまさにお髭かしら? 花が終わり綿毛が出たら白髪に見えるのかな? でも、何だかお爺さんどうしが、ゆったり楽しんでいるようにも見え、翁草のイメージが増えた。