ダンテ・神曲

 20年前くらいに、イタリアを2週間かけて旅行したことがある。 北イタリアに位置する小さな町、ラブェンナ。 ブェネツィアから、ミラノへ行く途中に寄った。

 <?歳になったら、聖書を読みなさい>と、話していた恩師は、また、<ラブェンナには、ダンテのお墓があるんだ。行く機会があったら寄ってごらん>と、ダンテの書かれた「神曲」を見せながら話してくれた。 子供用のような大きな絵本だと思った「神曲」の本。<地獄編>の挿絵が印象に残ったっけ。

 フィレンツェで育ったダンテは、フィレンツェの政争で永久追放され、ラブェンナで亡くなった。 政治家であり、哲学者で、イタリア文学の大詩人といわれている。 

 町の道路から奥まった所に小さなお墓があった。その日は訪れる人もなく、ひっそりとしていた。 

 

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