セザンヌの描いた山
夕食をしようと裏の路地に入ったら、ここも人、人。カフェのテラスも満席。 遠くに中華レストランの看板が見えた。 あの店で夕食しよう。ドクタースンも喜んでいる。 中華レストランは世界のどこにでもあるって感じ。
出迎えた主人は中国人ではなさそう。<エジプト人です。妻はタイ人です>。 美味しいかな?怪しいなー。 メニューを見てもわからないから適当に頼んだ。ビールは青島ビールがあったけど。 中華味?ぜーんぜーん違う。 やっぱり怪しい味だった。
ビールも美味しいと思わなかったので、ホテルに戻り飲もう!ってことにする。 レストランのテラスに出る。夜9時だというのにまだ明るい。 よく冷えたプロバンスロゼワインとパイナップルを焼いた一品は美味しかったーなー。
夜は少しづつふけて、右前方にセザンヌがこよなく愛して描いた<サントビクトワール山>(「夏炉冬扇」に掲載)も、黒く見えてきた。<あの山に夜は登ってはいけないと言われているよ>、背中がスーッ。 <ヨーコ!明日はマルセイユ!>。